
エクセルはグラフやデータ管理をするのに優れたソフトウェアです。また四則演算も含め、設定さえすれば、自動計算もできます。今回はエクセルの超基本でもある、掛け算、割り算(四捨五入、切り上げ、切り捨て設定)について、ご紹介します。
いまさら聞けないエクセルの基本
文系の学生の方であれば、なかなかエクセルを使用する機会が少なかったのではないでしょうか。しかし、エクセルはビジネス上よく使うソフトウェアでスケジュール管理や売上管理・予算、顧客名簿や送付リストなどその使い道は多岐に渡ります。そのため、使用方法をある程度知っておかないと効率が悪くなり、本業に支障が出てしまいます。そこで今回はまず押えておきたいエクセルの基本を簡単におさらいしたいと思います。
とは言いつつも、いきなりデータを作成するといっても何から行なえばいいのかと迷ってしまう方も少なくありません。
そんなときはテンプレート機能を使いましょう。
テンプレートは「ファイル」→「新規」をクリックするとテンプレート一覧が表示されます。
テンプレートは見た目、使い勝手の良さが優れたものばかりなので、オリジナルのデータ作成を行なう自信が無い人はここから始めてみましょう。
好きなテンプレートを選択するとシートに反映されます。
オリジナルデータもこのテンプレートをカスタマイズすると編集しやすくていいです。
エクセルでの掛け算の方法
エクセルではビジネスでは欠かせない四則演算を行なうことができます。 ここでは掛け算の設定方法をご紹介いたします。
まず掛け算の結果を出したいセルを選択します。
次に関数を入力するフォームに以下の式を追加します。
=B3*C3
「*」は掛け算と意味します。(×の代わりです) すると計算結果が選択したセルに表示されます。
また、セル同士でなく、セルと決まった数を掛け算することもできます。 B4セルの13と2000を掛けたいときは以下のような式を設定します。
すると13に2000をかけた数が反映されます。
エクセルでの割り算の方法
掛け算と同様に割り算も簡単な設定で行なうことができます。 同じように結果を出したいセルを選択します。
掛け算のときと同じように関数フォームに以下の式を記入します。
=B3/C3
「/」は割り算を意味します(÷の代わりとなります) すると結果が反映されます。
掛け算のときと同じようにセル同士でなく、セルの数値に任意の数字で割ることもできます。
今回はB3の40に5で割る式を入力します。
=B3/5
すると結果が反映されました。
四捨五入の設定方法
掛け算や割り算を行なうとデータによっては小数点以下の結果が出力される時があります。 その時に使用したいのが四捨五入です。 エクセルでは四捨五入も設定することができます。
四捨五入は「ROUND」関数を使用して、出すことができます。 四捨五入したい数値の結果を反映したいセルをクリックします。 次に関数フォームにある「fx」アイコンをクリックして、関数ウィンドウを表示させます。
数値に四捨五入したいセルを選択します。 桁数に四捨五入する桁数を指定します。このとき1の位を0とし、小数点以下を1、2,3...と記述します。
今回は小数点第一位まで表示させる四捨五入を行ないます。 OKをクリックすると結果が反映されます。
このように指定した桁数から四捨五入を行なうことができます。
切り上げの設定方法
四捨五入と同じく、関数を使って、切り上げを行なうことができます。 切り上げに使用する関数はROUNDUP関数です。 今回はfxアイコンを使わずに関数の設定を行ないたいと思います。 関数の設定を行なうには「数式」→「数学/三角」→ROUNDUPを選択します。
すると関数の引数ウィンドウが表示されます。
数値に切り上げたい数字を記入し、桁数に切り上げた結果の桁数を記入します。 1の位を0とします。
すると結果が反映されました。
このように指定した桁数から切り上げを行なうことができます。
切り捨ての設定方法
切り捨ても同様に関数を使用して、出力することができます。 切り捨てを行なう場合、ROUNDDOWN関数を使用します。 同じように「数式」→「数学/三角」→ROUNDDOWNを選択します。
すると関数の引数ウィンドウが表示されます。
数値に切り捨てをしたい数値が記入されているセルを選択します。 桁数には数値を切り捨てた結果の桁数を記入します。 1の位を0とします。
今回は小数点以下を切り捨ての処理となります。
このように指定した桁数から切り捨てを行なうことができます。
まとめ
いかがでしたか。掛け算や割り算は「*」や「/」をそれぞれ「×」、「÷」の代用として記述することで簡単に計算ができます。また、四捨五入、切り上げや切り捨ては関数を使うことで自由に設定が可能です。特に大企業の決算報告などは金額が大きくなるので、切り上げや切り捨てなどの計算方法はよく使用されます(その際は1桁百万扱いと表示されます)。ビジネスにおいて、使用頻度の高いものばかりですので、必ず覚えるようにしましょう。